ダイエットや美容に良いとされる生酵素。最近はテレビやインターネットなどでも特集されることが多くなり、耳にしたことがあるという人は多いでしょう。ダイエットに有効な基礎代謝アップや美肌効果、免疫力を高める効果もあるという生酵素ですが、聞いたことはあるけれど、一体どんなものなのかはよくわからないという人のために、生酵素の働きと効果、酵素と生酵素の違いについて紹介します。

酵素って何?どんな役割があるの?

そもそも酵素とは何でしょうか。酵素とは人間の体に欠かすことのできない重要なもので、食べ物の消化や代謝に関係しているたんぱく質の一種です。体内で作られる酵素の種類は大きく分けて二種類あり、細かく分類すると3000から5000種類もの酵素があるとされています。その一つ一つが体にとって大切な役割を果たしています。大きく分けたうちの一つが消化酵素です。消化酵素は食べ物の消化を助ける役割をし、唾液や胃液などに含まれています。

例えば、牛肉のステーキを食べた時、その主な成分はたんぱく質ですが、人間の体を作っているたんぱく質と牛肉のたんぱく質では種類が違います。体内のたんぱく質と体外から摂取するたんぱく質は別物なのです。消化酵素は食べ物のたんぱく質を体に吸収しやすい形にする働きがあります。

もう一つは代謝酵素です。代謝酵素は新陳代謝を高める働きがあり、細胞を作ったり免疫力を高めたりと、体を若々しく保つ働きをします。2種類とも大切な酵素なのですが、体内で生産される酵素の量には限りがあります。体は消化酵素を優先するため、酵素の量が不足した場合には代謝に当てられる酵素の量はどんどん減ることになります。代謝酵素が不足すると基礎代謝が減るため、太りやすくなってしまいます。基礎代謝とは臓器を動かしたり体温を維持したりと、活動をしていなくても生命を維持するために行われている体の働きです。

1日の消費カロリーのうち、6割が基礎代謝によって使われています。基礎代謝が上がれば何もしていない状態でも消費カロリーが増えるためダイエット効果があります。基礎代謝は年齢とともに下がっていくため、「10代のうちは運動しなくても太らなかった」「食べる量は減っているのに、体重が増えている」という人は基礎代謝の低下が原因の1つとも考えられます。

基礎代謝を上げるためには筋肉量を増やすことや代謝酵素を活性化させて機能を上げることが必要となります。代謝酵素を増やすためには、消化酵素を無駄使いしないことが大切です。脂っこい食事を避けて消化の良い食事を心がけたり、食品から酵素を取り入れたりすることで、代謝酵素の割合を増やすことにつながります。

生酵素が健康に良いとされる理由は何?

体内で作られる酵素のほかに、食べ物から摂取できる消化酵素があります。これは食物酵素と言って、体内にそのまま吸収されたり、すぐに消化に使われたりすることはありませんが、食べ物の栄養素を強化して消化と吸収を高めてくれます。

その結果、体内酵素の働きにも影響し、健康な体作りや基礎代謝アップにつながります。食物酵素は生の野菜やフルーツ、発酵食品に含まれていますが、毎日の食事だけで取り入れるのは忙しい現代人には難しいでしょう。特に沖縄の青パパイヤには多くの食物酵素が含まれていますが、毎日摂取するのは大変です。健康やダイエットに効果的な生酵素ですが、実は普通の酵素と生酵素の違いはありません。

しかし、ドリンクタイプの酵素飲料では清涼飲料水の規格であるため、65度以上の熱を加えてから販売しなくてはなりません。パウダータイプ、カプセルにパウダーを入れたタイプの酵素も同様で、パウダーにするためには高熱を加えます。熱を加えることで一般的な酵素は本来の働きが出来なくなり、変形してしまいます。その作用がゼロになってしまうわけではありませんが、体に取り入れるなら効果の大きいものを取り入れたいものです。

生酵素は酵素に熱を加えることをしない発酵食品です。様々な植物を原料として作られるため、不足しがちなビタミンなどの栄養素を補うこともできます。酵素がその力を発揮するためにはたくさんの栄養素を必要としますが、発酵食品である生酵素には充分な栄養素が含まれています。発酵食品を食生活に取り入れることは便秘解消にも効果があるため、ダイエットにもつながります。

生酵素の効果的な飲み方とタイミングはいつ?

生酵素を最も効果的に体に取り入れるタイミングはいつでしょうか。生酵素は薬ではないので、基本的にはどのタイミングで飲んでも悪いということはありません。しかし、体の吸収が良い時間と言えば朝。睡眠から目覚めて空腹の状態で摂取するのがおすすめです。胃や腸内に食べ物が残っていない状態で酵素を摂取すると、血液中に吸収されやすくなります。

また、一日の始まりである朝に生酵素を取り入れることで、意識して運動をしなくても通勤や家事などで自然に体を動かすことになるため、余分な脂質を燃焼しやすくなります。朝から正午までの時間は、人間にとって排泄の時間とされています。年齢や体質によっても差がありますが、人間は寝ている間に約200ccの汗をかくと言われています。睡眠から目覚めるとトイレに行きたくなります。

健康的な人では朝一番にお通じが来るという人もいます。その時間帯に生酵素を体に取り入れることで代謝をうながす助けになります。生酵素を摂取する時に大切なのは続けることです。当然ですが、一日にたくさんの量を摂取しても一気に体の状態が良くなるということはありません。毎日継続して習慣にし、体のリズムとサイクルを作っていくことが大切なのです。できるだけ毎日同じ時間帯に飲むようにしましょう。

酵素の飲み方としてはぬるま湯がおすすめです。熱い飲み物と一緒に摂取してしまっては、せっかくの生酵素が無意味になってしまいます。酵素は一般的に50度前後で変形するものが多いと言われていますので、うっかり熱い飲み物と一緒に飲まないようにしましょう。体の代謝を促す目的としては、冷たい飲み物で体を冷やしたくありませんから、触れる程度に冷ました湯冷ましを用意すると良いでしょう。